数的推理は教養試験で最も配点の高い数的処理の中核分野であり、数量関係を文章題として計算と論理で処理する力が問われる。頻出テーマごとに公式を確実に暗記し、素早く立式することが得点の鍵となる。
速さ・整数。速さは「距離=速さ×時間」を基本に、速さ=距離÷時間、時間=距離÷速さと逆算する。単位換算は 1 m/s = 3.6 km/h(時速a km/h = a÷3.6 m/s)。旅人算は出会い時間=距離÷(速さの和)、追いつき時間=距離÷(速さの差)。流水算は下り=静水+流速、上り=静水−流速より、静水=(下り+上り)÷2、流速=(下り−上り)÷2。通過算は橋を渡り切る距離=電車の長さ+橋の長さ、電柱通過は電車の長さのみ。時計算は長針6°/分・短針0.5°/分で、両針のなす角は差5.5°/分ずつ変化する。整数問題では、N=p^a×q^b×r^c… と素因数分解したときの正の約数の個数=(a+1)(b+1)(c+1)…。
確率は「求める場合の数÷全体の場合の数」を基本に、順列・組合せの知識を土台とする。図形の計量(面積・体積・角度)や方程式・不等式の文章題も、上記の割合・速さ・整数の考え方と組み合わせて問われるため、公式の暗記に加え、条件を正確に立式する訓練を繰り返すことが重要である。
1. 自然数Nを素因数分解してN = p^a × q^b × r^c(p, q, rは異なる素数)と表すとき、Nの正の約数の個数を求める式として正しいものはどれか。
素因数分解した際の各素因数の指数に1を加えた数の積が、正の約数の個数となる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(整数)/高等学校学習指導要領 数学A)
2. 360の正の約数は全部で何個あるか。
360=2^3×3^2×5と素因数分解でき、約数の個数は(3+1)(2+1)(1+1)=24個となる。 (高等学校学習指導要領 数学A(整数の性質))
3. 2つの自然数a, bの最大公約数をG、最小公倍数をLとするとき、常に成り立つ関係式として正しいものはどれか。
2つの自然数の積は、その最大公約数と最小公倍数の積に等しくなる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(整数))
4. 2つの自然数の最大公約数が6、最小公倍数が180であり、一方の数が36であるとき、もう一方の数はいくらか。
最大公約数×最小公倍数=2数の積という関係より、6×180÷36=30となる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(最大公約数・最小公倍数))
5. 7で割ると3余り、5で割ると2余る自然数のうち、最小のものはいくらか。
7で割って3余る数(3, 10, 17, 24…)のうち、5で割って2余る最小の数は17である。 (畑中敦子『畑中敦子の数的推理の大革命!』エクシア出版(剰余・整数))
6. ある自然数が3の倍数であるための条件として正しいものはどれか。
各位の数字の和が3(または9)の倍数であることが、3の倍数であるための判定条件である。 (中学校学習指導要領 数学(整数の性質)/新スーパー過去問ゼミ 数的推理)
7. ある自然数が4の倍数であるための条件として正しいものはどれか。
100は4の倍数であるため、下2桁(十の位と一の位)が4の倍数であれば元の数も4の倍数となる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(倍数判定法))
8. ある自然数Nを6で割ると余りが4であった。このNを3で割ったときの余りはいくらか。
N=6k+4=3(2k+1)+1と表せるため、3で割った余りは1となる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(剰余の性質))
9. 連続する3つの整数の積が必ず6の倍数になる理由として正しい説明はどれか。
3つの連続整数には2の倍数が少なくとも1つ、3の倍数が少なくとも1つ含まれるため、積は2×3=6の倍数になる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(整数の性質))
10. 自然数の2乗(平方数)の一の位の数字として現れ得ないものはどれか。
平方数の一の位は0, 1, 4, 5, 6, 9のいずれかしか現れず、8になることはない。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(整数の性質))
11. ユークリッドの互除法を用いて1071と462の最大公約数を求めるといくらか。
1071=462×2+147、462=147×3+21、147=21×7+0となり、最大公約数は21である。 (高等学校学習指導要領 数学A(ユークリッドの互除法)/新スーパー過去問ゼミ 数的推理)
12. 100!(100の階乗)を計算したとき、末尾に0が連続して並ぶ個数はいくつか。
末尾の0の個数は素因数5の個数で決まり、100÷5=20と100÷25=4を合計した24個となる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(整数・階乗))
13. 3x+5y=23を満たす自然数x, y(x, yはともに1以上の整数)の組は何組あるか。
yに1から4までの自然数を代入して確認すると、(x,y)=(6,1)と(1,4)の2組のみが条件を満たす。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(不定方程式))
14. 三角形の面積を求める基本公式として正しいものはどれか。
三角形の面積は、底辺と高さの積を2で割ることで求められる。 (中学校学習指導要領 数学(平面図形の計量))
15. 半径rの円の面積を求める公式として正しいものはどれか。
円の面積は、半径×半径×円周率(πr^2)で求められる。 (中学校学習指導要領 数学(円の計量))
16. 円柱の体積を求める公式として正しいものはどれか。
角柱・円柱の体積は、底面積に高さを掛けた値になる。 (中学校学習指導要領 数学(空間図形の計量))
17. 半径6cmの円の面積はいくらか。
面積=π×6×6=36π(cm^2)となる。 (中学校学習指導要領 数学(円の面積))
18. 1辺の長さが6cmの正三角形の面積はいくらか。
正三角形の面積は(1辺)^2×√3/4で求められ、6^2×√3/4=9√3(cm^2)となる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(図形の計量))
19. n角形の内角の和を求める公式として正しいものはどれか。
多角形はn−2個の三角形に分割できるため、内角の和は180°×(n−2)となる。 (中学校学習指導要領 数学(図形の性質))
20. 正八角形の1つの内角の大きさはいくらか。
内角の和は180°×(8−2)=1080°であり、正八角形は8等分されるため1つの内角は135°となる。 (中学校学習指導要領 数学(多角形の内角))
21. 円に内接する四角形の性質として正しいものはどれか。
円に内接する四角形では、向かい合う内角の和は常に180°になる。 (中学校学習指導要領 数学(円に内接する図形))
22. 円周角の定理に関する記述として正しいものはどれか。
円周角の定理により、同じ弧に対する円周角は、その弧に対する中心角の半分の大きさになる。 (中学校学習指導要領 数学(円周角の定理))
23. 半径3cm、中心角120°のおうぎ形の面積はいくらか。
おうぎ形の面積=π×3×3×(120/360)=3π(cm^2)となる。 (中学校学習指導要領 数学(おうぎ形の面積))
24. 底面の半径が3cm、高さが4cmの円錐がある。この円錐の体積はいくらか。
円錐の体積は(1/3)×底面積×高さで求められ、(1/3)×π×3^2×4=12π(cm^3)となる。 (中学校学習指導要領 数学(円錐の体積))
25. 縦3cm、横4cm、高さ12cmの直方体がある。この直方体の対角線(最も長い頂点間の距離)の長さはいくらか。
直方体の対角線の長さは3辺の2乗の和の平方根で求められ、√(3^2+4^2+12^2)=√169=13(cm)となる。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(空間図形の計量))
26. 半径2cmの球の体積はいくらか。
球の体積は(4/3)×π×半径^3で求められ、(4/3)×π×2^3=32π/3(cm^3)となる。 (中学校学習指導要領 数学(球の体積))
27. ある学校の生徒480人のうち、女子は全体の45%である。女子の人数として正しいものはどれか。
480人の45%は480×0.45=216人であるから、女子の人数は216人である。 (文部科学省「小学校学習指導要領」算数 第5学年(割合))
28. 定価1500円の商品を2割引きで販売するときの販売価格として正しいものはどれか。
1500円の2割引きは1500×(1−0.2)=1500×0.8=1200円である。 (文部科学省「小学校学習指導要領」算数 第5学年(割合))
29. 原価800円の商品に3割の利益を見込んで定価をつけたが、売れ行きが悪かったため定価の1割引きで販売した。このときの利益として正しいものはどれか。
定価は800×1.3=1040円、売価は1040×0.9=936円となり、利益は936−800=136円である。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(割合と比))
30. 濃度8%の食塩水300gに水を加えて濃度5%の食塩水にしたい。加える水の量として正しいものはどれか。
食塩の量は300×0.08=24gで一定であり、濃度5%にするには24÷0.05=480gの食塩水が必要なので、加える水は480−300=180gである。 (文部科学省「中学校学習指導要領」数学(一次方程式の利用))
31. 濃度10%の食塩水200gと濃度4%の食塩水300gを混ぜ合わせてできる食塩水の濃度として正しいものはどれか。
食塩の総量は200×0.1+300×0.04=20+12=32gであり、食塩水全体は500gなので濃度は32÷500×100=6.4%である。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(濃度))
32. ある商品の仕入れ値に3割の利益を見込んで定価をつけたが、売れないため定価の2割引きで販売したところ、104円の利益となった。この商品の仕入れ値として正しいものはどれか。
仕入れ値をxとすると定価は1.3x、売価は1.3x×0.8=1.04xとなり、利益0.04x=104円よりx=2600円である。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(割合と比))
33. 男女比が3:2である合計200人の団体における男性の人数として正しいものはどれか。
男女比3:2の合計5に対し200人なので、男性は200×3/5=120人である。 (文部科学省「小学校学習指導要領」算数 第6学年(比))
34. 濃度15%の食塩水と濃度5%の食塩水を混ぜて、濃度9%の食塩水を400g作りたい。必要な濃度15%の食塩水の量として正しいものはどれか。
15%の量をagとすると0.15a+0.05(400−a)=400×0.09=36より、0.10a=16、a=160gである。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(濃度))
35. 定価2000円の商品をある割合で値引きして販売したところ、売価が1600円になった。値引き率として正しいものはどれか。
値引き額は2000−1600=400円で、値引き率は400÷2000=0.2すなわち2割である。 (実務教育出版『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 数的推理』(割合と比))